説明

■2019ヴィンテージ情報■
冷涼な冬の後、例年よりも春の始まりは早かったものの、4月下旬から5月初旬にかけての春霜がボージョレ全体で猛威を振るい、その後の暑さと8月中旬の雹を伴う暴風雨により、ボージョレ南部では全体で30％もの収量減となり、ボージョレ地区全体で困難な生育期となりましたが、幸いマドンヌの畑ではこのような悪天候による被害が極めて少なく、8月末頃から収穫期を通して昼間は日照量が高く、夜間は冷涼という素晴らしい天候条件が続いたお蔭で、葉は健康状態の良い緑色を呈し、ブドウは十分な栄養素と上質なフェノール成分を蓄えました。

円熟したブドウを得るため、今年もこの地域のワイン農家で最も遅摘みとなりました。

ブドウは美しく色づき、小粒でバランスが良く、赤や黒のベリー系果実の風味を湛えた非常に健康状態の良いものが収穫出来ました。粒の小さなブドウが多く実ったため、収穫に非常に多くの時間を要しました。

■生産者コメント■
今年のマドンヌのヌーヴォーは、非常に上質な仕上がりです。
外観は美しいルビー色を湛え、チェリーやスミレの花を思わせるエレガントなアロマに、仄かなブラックベリーの香りが溶け合います。
タンニンは柔らかく、非常に丸みがあり、スミレの花とブラックベリーのアロマと繊細なスパイスの風味が口内を満たし、余韻の長いエレガントな後味がどこまでも広がります。

★ワイン・スペクテーター86点　2019年Web掲載

しなやかなテクスチャーを持つ赤ワインで、チェリーや砂糖漬けのラズベリー、オレンジの果皮のアロマが花やスパイスのニュアンスと共に溶け合う。軽やかだがビロードのような質感を持つタンニンが後味に感じられ、食欲をそそる。今が飲み頃。